母の日といえば、「カーネーション」のイメージがありますが、これは一体どうしてなのでしょうか?
気になる由来についてご紹介していきます。
目次
母の日のカーネーションの由来は?
母の日のカーネーションといえば、「赤」のイメージが強いかもしれませんが、実はもともと、「白いカーネーション」が起源だということを知っていますか?
「母の日」というのは、日本だけでなく、世界中に存在しています。
「お母さんの日頃の苦労をいたわり、感謝を伝える」という習慣は、世界中のあちこちで発祥しました。
母の日のような概念は、古代ギリシャ時代から存在したという説もあるほど、「母の日」というものは意外と歴史があるんですよね。
今現在でも、それぞれの国によって、「母の日」の日付は少しずつ違っています。
母の日のカーネーションの切ない物語
さて、話をカーネーションに戻しましょう。
母の日にカーネーションが贈られるようになったのは、実はそれほど昔からではありません。
これには、ある親子のストーリーが関係してきます。
母の日にカーネーションが贈られるようになったのは、アメリカ人の母と娘の、ある切ないストーリーが始まりだったのです。
母アン・ジャービスは、アメリカの南北戦争前後を生きる中、その被害に心をいためていました。
そこで、心優しい母アンは、敵味方問わず、負傷した兵士たちの環境を改善のため、地域の女性たちを結束させて奮闘してきたのです。
しかし、そんなアンも、1905年にこの世を去ってしまいます。
アンの娘であるアンナは、偉大で優しい母に、感謝の気持ちをきちんと伝えないまま、母を失ってしまいました。
「母に、感謝の気持ちを伝えたかった・・・」
アンナが母を思う感謝の言葉は、とうとう生前の母に届くことはなかったのです。
後悔したアンナは、亡き母を偲び、母が日曜学校をしていた教会で記念会を開き、「母が好きだった白いカーネーション」を贈りました。
このアンナと母の物語に感動した人々が、母に感謝を伝えることの大切さを覚えておくために、母の日にカーネーションを贈るようになったといいます。
この時、存命のお母さんには赤いカーネーション、亡くなってしまったお母さんには白いカーネーションを贈るようになったそうです。
母の日のカーネーションの色は何がいい?
母の日のもともとの起源としては、「白いカーネーション」を贈ったそうですが、実はその後、それも少しずつ変わってきました。
赤いカーネーションを贈り、仲良くすごす親子の中に、母を亡くした子供たちが白いカーネーションを贈るのは悲しみを増したということもあり、母の日のカーネーションは、母が存命でも亡くなっていたとしても、「赤のカーネーション」を贈るようになったということです。
さらに、現代では、「赤いカーネーション」にこだわらずに、自由に花を贈る人も増えています。
母の日に初めて白いカーネーションを贈ったアンナも、「母が好きだった花」をプレゼントしたことからも、母が喜んでくれるのが一番だということですよね。
カーネーションの花言葉は何?
ところで、カーネーションの花言葉を知っていますか?
カーネーション全般の花言葉の意味は、「無垢で深い愛」ですが、それぞれの色別にも花言葉があります。
カーネーションの色別に、それぞれの花言葉をご紹介していきましょう。
赤いカーネーションの花言葉
赤いカーネーションの花言葉は、まさに「母への愛」です。
母の日にぴったりな花言葉ですね。
白いカーネーションの花言葉
白いカーネーションの花言葉は、「純粋な愛」「私の愛は生きています」です。
これも愛に満ちた言葉になっていますが、若干の切なさを感じるのは私だけでしょうか。
ピンクのカーネーションの花言葉
ピンクのカーネーションの花言葉は、「女性の愛」「熱愛」「美しい仕草」です。
これも愛ある内容になっています。
黄色いカーネーションの花言葉
黄色いカーネーションの花言葉は、「軽蔑」「あなたには失望しました」です。
黄色いカーネーションがかわいいからと思って気軽に選んでしまわないように、母の日に贈るなら少し注意が必要かもしれませんね。。
紫色のカーネーションの花言葉
少し珍しい紫色のカーネーションの花言葉は、「誇り」「気品」です。
紫色が好きなお母さんには喜ばれるかもしれませんね。
カーネーション以外の花をあげてもいいの?
ところで、ここまで花の日のカーネーションについて紹介してきましたが、カーネーション以外の花をあげてもいいのでしょうか?
結論からいえば、もちろんいいと思います。
というのも、もともとの母の日のカーネーションの起源である親子のストーリーでも、「母が好きだった白いカーネーション」を贈ったのが始まりです。
「母の日」が母への感謝の気持ちを伝える日だということからも、やはり重要なのは、「お母さんが喜んでくれるか」なのではないでしょうか?
最近では、母の日にバラの花を贈る人も多いようですね。
また、それほどお花が好きではないお母さんであれば、食べ物やお酒、ハンカチなどでも喜んでくれると思います。
お母さんが好きなものを思い返しながら選んでくれたら、きっとそれだけでもお母さんは嬉しいものだと思いますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
母の日のカーネーションには、実はそんな切ないストーリーがあったのですね。
できることであれば、お母さんに「ありがとう」と言えるうちに、感謝の気持ちを伝えておきたいものですね。