一度あげはじめてしまったお中元をやめるのって、なかなかタイミングが難しいですよね。
しかも、どんな方法でやめればいいのか、マナー的に問題ないのか、いろいろと気になるところです。
そうはいっても、これ以上続けるのも気が重い・・・、そんな時、どうしたらいいかまとめてありますので確認していきましょう。
目次
お中元をやめるタイミングって?
そもそも、お中元というのは、日頃お世話になっている人に対して感謝の気持ちをあらわす風習です。
きっと、何かしらの理由があって、感謝の気持ちをあらわすためにお中元を始めたことと思いますが、いつしかそれが負担になる場合もありますよね。
「お中元をやめたい」と思っている人が実際にやめるタイミングは、具体的には次のようなケースがあるようです。
- 会社を退職した時に、上司へのお中元をやめる
- 離婚した時に、義両親や仲人さんへのお中元をやめる
- 卒業した時に、先生あてのお中元をやめる
- 経済的にどうしても苦しくなった時に必要最低限にしぼる、または全部やめる
- 普段おつきあいがなく疎遠な人へ、思い立った時にお中元をやめる
そのほかにもありますが、多くはこのような場合にお中元をやめることを考えるようです。
やはり、普段のおつきあいがなくなるタイミングというのが多そうですね。
お中元をやめる時のマナーは?
では、実際にお中元をやめようとして、どのようにやめていけば角が立たないでしょうか?
これは、お中元をやめたいと思っている相手がどんな人で、自分とどんな関係かによって正解は異なります。
割と親しい仲であれば、電話でもして正直な気持ちを伝えるだけで、「そうね、堅苦しいのはやめましょうね」とお互い納得して終わるかもしれません。
困るのは、おそらく少し疎遠な人だったり、そこまで親しくない人の場合ではないでしょうか?
例えば会社を退職したからといって、あまりに突然お中元をやめたら、あまりにそっけない印象を与えてしまうかもしれませんよね。

まぁ、ブツッとやめても問題ないかもしれないけど、やめ方が美しいほうが、大人として、なんかかっこいい気がする〜〜
そんな場合のお中元のやめ方として、角が立たない方法を紹介したいと思います。
大人としてカッコいいお中元のやめ方
では早速、礼儀正しいお中元のやめ方を紹介します。
どこまで採用するかは、自分でよく考えてくださいね。
やめる流れ1)倍返しの品を贈る
今後は、お中元をやめたいなぁ、と思った時によく使われるのが、この「倍返し」です。
通常は、同程度の金額の品物を贈ることが多いと思いますが、それに対し「倍返し」となる2倍以上のお値段の物を贈るのです。
倍返しをすることは、「お気持ちはじゅうぶんです」という意思表示となると言われています。
「経済的に苦しいのに、そんなことしたら大変・・・」と思うかもしれませんが、1度やればその後はなくなるわけですから、そこは考えようですね。
また、苦しいのであれば、倍でなくてもいいと思います。
いつもより多少いいものでもいいのではないでしょうか。
やめる流れ2)倍返しの品と一緒にお礼状を送る
大切なのは、この倍返しの品と一緒に「お礼状」を送ることです。
倍返しが難しければ、いつもと同等の品と一緒にお礼状でもいいと思います。
お礼状の内容は、「ご好意は大変感謝しておりますが、今後はお気遣いなさいませんようお願い申し上げます」といった内容にします。
やめる流れ3)今後は、お中元のかわりに暑中見舞いを送る
お中元をやめるからといって、そこで関係は終わり・・・とならないようにするには、翌年以降はお中元のかわりに暑中見舞いのハガキを出すという方法があります。
ここまでできれば、本当にカッコいいやめ方ですよね。
では、ちょっとカッコいいやめ方についてまとめてみます。
→上記1〜3を全てやる。
注意点:やりすぎで相手が驚く場合があるので、相手をよく見てから判断しよう
→倍返しはせず、通常のお中元+お礼状+その後暑中見舞いを送る
ポイント:これが割と応用範囲が広そう
→上記1と2はせず、いきなり2と3をあわせた内容のお手紙を出す
つまり、お中元をやめようと思ったタイミングからお中元の品を送るのはやめ、かわりに書面でお礼状兼暑中見舞いを出すという方法
→この時のポイント!
もしある時からお中元をやめて暑中見舞いにかえるなら、比較的早いタイミングで送るのがベストです。もしかしたら、相手はお中元を送ってしまうかもしれません。
→突然、音沙汰ないままお中元をやめて、その後もなんの便りもない
このようになるでしょうか。
どれを採用するかは、できれば夫など関係者と話し合った上で、自分の気持ちが納得する方法をとればいいと思います。
お中元をやめる時の手紙の例文
さて、これでお中元をやめる時のだいたいの流れはわかったと思います。
次は、具体的に手紙の内容ってどんな風に書けばいいかわからない、という人のために参考例文を紹介したいと思います。
お礼状の例文
ここではまず、お中元の品と一緒に送るお礼状の例文について紹介します。
「ご好意は大変有り難く存じますが、今後はお気遣いなさいませんよう、お願申し上げます。」といったような内容にできればいいでしょう。
(参考例文1)
○○様
すっかり汗ばむ季節になってきましたが、お変わりありませんか。
ここ最近はご挨拶にも伺えずにおり心苦しいばかりですが、いつも気にかけていただき、まことにありがとうございます。
こちらの都合ばかりで心苦しいのですが、どうか今後はお気遣いなさいませんよう、何卒ご理解のほど宜しくお願いします。
また、今後とも変わらぬお付き合いのほどをよろしくお願い申し上げます。
猛暑が続きますので、どうかご自愛なさいますようお祈り申し上げます。
(参考例文2)
拝啓
このたびは丁寧なご挨拶の品を頂戴しまして、まことにありがとうございました。
いつもお心遣いをいただいて大変恐縮しております。
お気持ちには大変感謝しておりますが、季節のご挨拶のお心遣いはなさいませんよう、お願い申し上げます。
また、今後とも変わらぬお付き合いのほどをよろしくお願い申し上げます。
猛暑が続きますので、どうぞご自愛くださいませ。 敬具
お礼状兼暑中見舞いを送る場合の例文
次に、お中元は送らずに、お礼状と暑中見舞いをあわせた手紙を送る場合の例文を紹介します。
お中元から書中見舞いへのはがきに変える場合に一般的なのは、特に断りの文章などは入れない内容です。
わざわざ書かなくても、相手も察してくれます。(相手によりますが・・・)
(参考文例)
拝啓
暑中お見舞い申し上げます。
うだるような暑い日が続きますが、お変わりなくお過ごしのことと存じます。
さて、○○の際には大変お世話になり、深く感謝しております。
○○様にはいつも変わらぬお気遣いをいただき、まことにありがとうございます。
尚、略儀ながら書面にてのご挨拶ではありますが、ご無礼申し上げます。
敬具
文章の内容に関しては、あくまで参考としてとらえてくださいね。
堅苦しく考えなくても自分の言葉で丁寧に書ければそれでじゅうぶん伝わると思いますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お中元をやめるタイミングって、本当に難しいですよね。
もしお中元をやめるなら、ちょっとマナーを意識してみるとお互い嫌な思いをしなくてすみます。
手紙の例文なども参考にしながら、自分なりのけじめをつけられたらいいですね。